『椿姫』(トラビアータ)を観てきました。
ジュゼッペ・ヴェルディによって1853年に発表されたオペラです。
La traviataは『墜落した女』を意味します。
主人公のヴィオレッタは高級娼婦なんですが、彼女が真実の愛を見つけ
相手と向き合えたそのとき、命が果てるというちょっと悲しい物語です。
享楽にふける人生を選ぶか、またひとつの愛を信じてその中に生きるか、
女性の葛藤を歌い上げます。
良く耳にする一幕の「乾杯の歌」は明るくそして活気に溢れていました。
それにしてもヴェルディの音楽は終始どこか明るい雰囲気ですね。
主人公を演じたヴェネーラ・ディマジーエヴァはソプラノのソリスト
です。
細く繊細な声なのに、劇場いっぱいに響き渡って驚きました。
イタリア語が分からない私にも言葉の一つ一つが良く聞こえ、とても聴きやすかったです。
幕間の休憩中「コーラスの間」と呼ばれている特別展示室に行ってきました。
こちらはミラノスカラ座のオペラ『ドン・ジュアン』の衣装が展示されています。
9月に『ドン・ジュアン』とモーツアルトのオーケストラコンサートで
客演があったため、それを記念しての展示なんですね。
実際に舞台で使われている衣装達です。こちらは11月14日までの展示。
紗幕も何だか斬新でした。
ロシアでは、オペラの方がバレエよりもチケットが安いんです。日本では逆ですよね!
また機会があったら色々観てみたいと思います。
バレエに偏っていましたが、オペラも意外と面白い♪そんな風に感じた夜でした。